君こそが僕のトップ

あなたを包むすべてがやさしさで溢れるように。

あなたの代わりはいない

"横浜アリーナを堂々と支配し全世界に向けて贈る、たった一人のための私信"

 

私から見た今回の配信は、この言葉に集約された。

いろんな考えがあるでしょう。異論はたくさんあっていいと思います。

けれど少なくとも、今回の配信が私の目にこう映ったことは、私にとって大きな救いだった。

だってきっと3人が、NEWSに関わるひとたちが、悩んで悩んで悩み抜いて出したであろう結論は、あまりに綺麗で、感動的で、かっこよかったから。

 

 

Jonny's World Happy LIVE with YOU  Day3。

NEWSは、3人で出演することになってしまっていた。

 

配信が決まった時から私はすごく荒れていて、出演者の枠に"NEWS"とあるのを見ては「"NEWS"は出なくない?出るのは小山慶一郎と増田貴久と加藤シゲアキじゃない?」と割と本気で溢していた。

 前回配信時、理由もわからず出させてもらえなかったときは夢にまで見たステージだったのに、まさかその場に世界一大好きなひとがいないだなんて受け入れられなくて、配信を観るかどうかもギリギリまで決断できずにいた。

 約一か月分のお小遣いに相当するチケット代は一介の高校生にとっては決して安くはないし、お金を払ってまで自担のいないステージを観るくらいなら買い損ねていた雑誌を買った方が幸せになれるのではないかとも考えた。

 けれど、配信までの何日間かで、ファン同士手をつないでプロジェクトに参加したり、他G担の友人に話を聞いてもらったり、私の心を前向きにしてくれる色々なことがあった。

最終的に、ダイジェストの雰囲気と配信初日のボリュームを知って、チケットを購入した。

 

 

配信開始は20時。だけど私は塾の自習室に行く予定だったし、前情報なしにリアタイする勇気はなくて、深夜に観ることにした。

勉強の合間に一瞬開いたTwitterで、私は彼らがクローバーを歌ったこと、手越くんのパートを歌わない判断をしたこと、増田さんが戀を歌ったことを知った。

この時点で私の配信に対する不安は、ほとんどといっていいほど吹き飛んだ。

私の観ようとしているステージは、"NEWSのステージ”だ、そう思うことができたから。

 

 

帰ってお風呂に入って布団に潜り込んで、寝ているふりをして、親にばれないように再生ボタンを押した。降り続く雨のせいで肌寒い部屋の中、半袖なのに汗をかいていた。

 心の中で謝りつつ太一くんの喋りとJUMPさんのステージを飛ばす。*1次の瞬間、幾度となく聴いたあのイントロが耳に飛び込んできた。

 

一曲目に、あれだけお喋りなNEWSが挨拶もはさまずに、クローバーを歌い始めた。

クローバーを歌うNEWSを見るのは初めてのはずなのに、私はなんだか何度も見たことがあるような感覚がして、それよりも、私たちではないだれかを見るような増田さんの姿に目を奪われた。

"辛くなるなら聞かなくていい"という歌詞がやたら大きく頭に響いた。

NEWSのステージが始まってから数十秒、私は彼らがどこを向いて歌っているのかわかった気がした。

 そこからはもう、全てが私信としか聞こえない。

加藤さんの紡ぐ歌詞に合わせて、画面が霞むほど泣きながら口を動かした。

どんな夜だって越えられるから We'll be together

見上げた先に光はある with you forever

希望を手放さないで 絶望に手を出さないで 

僕らの手を握っていて そのぬくもりを忘れないで 約束しよう

 小山さんの歌詞に自らの想いを重ねて、切に願った。

近くにあるよ いるよ 気づいてよ

そんな声が聞こえない? 耳すまし感じてもらいたい

 

幸せにしたいこの想い、伝わるといいなその胸に

 そして迎えた手越くんのパート。

あの日 僕ら偶然出会い

まぶしい 毎日が始まり

ひとり 僕じゃ全然出来ない事ばかりだったけど

希望をくれた君へ 心を込めて 感謝のyellを

 曲が流れ、画面にはテロップが出ている。けれど、誰も歌わない。

その後続いたサビを3人で歌い上げたところまで含めて、帰ってくる場所を守るという強い意志を感じて、涙が止まらなかった。

 

 

一転してweeeekでノリノリの3人。

合間に叫ぶ3人の様子がまさにコンサート会場そのもので少しうれしくも切なくなった。

 

続いた曲はエンドレス・サマー。

正直予想外の選曲で、驚くと同時に全身の力が抜ける感じがした。

ずるい。こんなの泣いてしまう。

大サビ前のパートは、増田さんが歌った。音域の面から見ても相方としても、手越くんのパートを歌うなら増田さんだと思っていたので納得した。

驚いたのはそのあと。大サビを歌い上げる3人の声が、すごく大きかった。

NEWSの歌を引っ張ってきたのはテゴマス特に手越くんで、特に声量の面ではその傾向が強いと思っていた。なのに今回響き渡った歌声は、まるでSUPERSTARの大サビを思わせるような迫力で、3人が必死にステージに立っているんだと知らしめるようだった。

 

 

ここからいきなり雰囲気が変わって小山さんのソロ曲Going that wayが始まる。

ファンになってすぐの頃、WORLDISTAレポでたくさんの人がこやソロを『ランウェイ』と称するのを見てからずっと映像化を待ちわびてきたのもあって、今回思わぬ形で目にできたことがすごく嬉しかった。(WORLDISTA円盤も引き続き待ってるからよろしくね事務所さん!)

端的に、めちゃくちゃかっこよくて、おしゃれで、正直驚くほど歌がうまかった。

モデルがイケ散らかしながら歌っている。五億点満点。(急にコメントがアホ)

 

 

続いてのソロ曲は加藤さんの世界。

期待した弾き語りは見られなかったけれど、その分普段凝った演出のソロ曲が多い加藤さんが珍しくマイク一本で勝負する姿に驚いた。NEWSの歌唱力の高さを見せつけられた。

そしてもうひとつ、加藤さんの背中が私にはとても小さく、震えているようにも見えた。

いろんなことを考えてしまう加藤さんだから、きっと人一倍大きな不安を抱えて歌ってくれているんだろうなと感じた。

 

 

ソロ曲メドレーの〆は増田さんの戀。

優しくも力強い歌声に、いつものことながら心がほぐされていくような気がした。

このとき初めて気づいたけれど、FC動画で言っていた二つ目の衣装、STORYパーカーのリメイクだった。

とことんどこまでもSTORYにこだわるその様子に、希望を持てた。

そしてやっぱり今回の増田さんは、いつもより違う、私たちではないだれか、を見ているように見えた。

 

 

最終曲。イントロを聞いて思わず「うそ…」と声が漏れた。

だってこれはわたしがセトリ予想をするときに「大サビ前は誰が歌うのよ」と候補から外した曲。3人で歌う決断をするようには思えなかった、特別な曲。

あぁ、でも、そうか。クローバーを歌ってしまうひとたちなのか。

ーU R not alone

小山さんの首にネックレスがかかっているのに気が付いた。やっぱり、NEWSは、とてつもなくSTORYに執着している。いたるところでそれが垣間見えて嬉しかった。

運命の大サビ前。ここでも彼らは、歌わなかった。

私の頭の中には叫ぶように歌う手越くんの声が響いていて、また延々と泣いた。

どうしても比重の大きい手越くんのパートを基本的には増田さんがうまくカバーしつつ、彼にとっても私たちにとっても特別で思い入れの深い部分に関してはあえて歌わない。

どこまでも、"守る"という意思を示し続けてくれたのだと思っている。

 

 

常に私たちではないだれかを見つめるような目をしていた増田さん、

小さな背中を震わせて丸めるように立っていた加藤さん、

天を見つめていたのか涙をこらえていたのか上を向きがちだった小山さん。

三者三様のNEWS愛を感じて、これなら大丈夫かもしれない、と少しだけ思った。

 

 

 

 

*1:後日ちゃんと観ます!!