次の章のプロローグ
"ジャニーズ事務所"が終わりを迎える。
どうしてこうなってしまったのか、誰がこれを望んだのか、言っても詮無いことはたくさんある。
だけど、最後の瞬間に胸を満たす感情は恨みではなく感謝と惜別でありたい。これは私の、この手の別れに対する流儀みたいなもの。最後は泣き笑いの顔で「ありがとう」って言うの。
私は事務所のファンでもなければ事務所が特別好きだったわけでもない。むしろ結構な恨み言を積み重ねてきた方であろう。
でも私の大好きな人たちが憧れ、魅入られ、青春と人生を賭したものは間違いなく”ジャニーズのエンターテイメント”で、それに対する紛れもない感謝と敬意は持ち合わせている。そしてそれが、ジャニーズとそのエンタメを愛する人たちの誰もが望まない世界で、幕を閉じようとしている。後数分後の、変えられない未来。
ジャニーズという名前が消えても、ジャニーズのエンタメをつくってきた人たちがその心を忘れるわけではない。本質はきっと、ずっと受け継がれる。
こんな時に幸いにも、わたしの応援するアイドルたちは直接私たちに声を届けることができる。彼らが届けてくれる言葉は、これから先も私たちは彼らについていけばいいこと、かたちやなまえが変わってもそのなかみは何も変わらないことを伝えてくれた。私たちはなんて幸せなファンだろうか。
いつもいつも未来予知のように世の中や彼らの時勢に合う曲を出してくれるNEWSくん。その最新アルバム、締めの曲。
先日加藤さんがコンサートのMCで言っていたらしいことに近いだろうメッセージがこれでもかと発信されている。
たった一度きりの人生の中で
何も永遠なんかじゃなくても奪えないものを僕らは知っている
『感動』『想い出』そしてほら『イマ』だろう
ー劇伴 NEWS(2023)
拝啓 ジャニーズ事務所
今まであれこれたくさん思うこともあったけど、こんなに夢中になれる人たちに出会わせてくれてありがとうございました。
拝啓 ジャニーズのエンタメを継いでいく方々
これからもぜひよしなにしてください。よろしくお願いします
きのぴこ